パリで27日(火)まで催されている書籍市は有名になったが、翻訳業界は経済的には非常に脆弱なままである。
「フランスの翻訳者は幸せですか? 確かにヨーロッパでは最もましです。スタエル夫人に倣って言えば、自省すれば残念ですが、比較すれば慰められるというところです」2011年フランスの翻訳者の状況について、作家のピエール・アスリンはこのように棚卸を始めた。
この状況は全く変わっていない。現在フランスで出版される本の18%が翻訳の対象になり、これが出版者の売上高の22%を占めるが、翻訳者は未だに業界内の忘れられた存在になりがちである。しかし、3月27日(月)までパリで催されている書籍市では、少し目立ってはいる。
翻訳の一行毎の賃金
アレクサンドル・デュマ、オノレ・ド・バルザック、エドカー・ポー、ユージェーヌ・スーと全く同様に、翻訳者は行毎に賃金を得る。1500字の1頁当り正確に21ユーロ、とフランス文学翻訳家連盟(ATLF)の会長コリナ・ゲプネルは言う。これは、出版者が国立書籍センター(ATLF)に翻訳の助けを求める時に使われている最低賃金である。
この下限料金に幾つかの条件で割増が付く:「言語、文学ジャンル、翻訳者の知名度、出版者、さらに要求される仕事の緊急度」とゲプネル氏は説明する。翻訳タイトルの58%を占める英語よりも、ドイツ語や中国語やもっと珍しい言語はもっと報酬が良い。ロマンス・ファンタジー・若者向け書籍では、多くの翻訳者が頁当り12から13ユーロで働いているが、注文のリズムは非常に速い。詩はこの体系の外にあり、非常に報酬が低く、それで生活できる人はいない。
すべての出版社がCNL(179人で2016年には190万ユーロを得た)に発注するわけでなく、過去十五年で文学翻訳者は購買力を1/4減らした、とピエール・アスリンは、業界の最新の最も完全な分析をして結論づけた。ゲプネル氏によると、フランスには、著作者の社会保障であるAgessaに加入している翻訳者が約4000人いて、おおよそ平均で年に8700ユーロの収入を得ている。
数千の専門家と多くの兼業
兼業や大学や教授の翻訳者がいる。最も専門的な数千だけが、退職給付のために年金を払っている。平均所得は2013年の最新の調査では年に22400ユーロに上昇した。まともに生きるための副業がなく、財産も共同生活者もいないという理由で、諦めて去っていく人たちもいる。
状況を改善し、支払いの遅延と文章の不法利用を減らし、自動編集の新しい領域に適切な慣行を確立するためにATLFは努力している。
翻訳者は単なる辞書ではなく、翻訳する対象の著者と強く長く複雑な関係を構築する、とマリ‐エレヌ・デュマは翻訳雑誌(Ixe出版者2016年)で説明している。
さらに、新訳が売り物になると考える出版者もあり、今や長所を褒めそやす赤い帯をつけている。たとえば、2016年10月のクレール・ド・オリヴェラ(フェアルド)の翻訳によって再発見されたトーマス・マンの魔の山がある。表紙に翻訳者の名を入れることにしている出版者もあり、アクト・スド、アン・カリエール、サビヌ・ウェスピゼ、P.O.L、カストル・アストラルなどがこれに当たる。「読者とブロガーの注意が、翻訳者の名前と作品に向けられつつある」とゲプネル氏は言う。
不可欠になった翻訳者
アンドレ・マルコヴィチ、クリストフ・クラロ、オリヴィエ・マノニ、さらにはノーベル文学賞を受賞する五年前に高行健の魂の山の攻撃を出版者の介入なしで翻訳を始めたリリアンとノエルのように不可欠になった翻訳者もいる。ウズベク語、アイスランド語、アゼルバイジャン語の翻訳者は多いとは到底言えない。また特定の分野(若年・歴史・ファンダジー・文学・芸術史など)に特化する人たちもいる。
「フローベールも駅の小説もほぼ同じ値段が支払われいる」と既に1929年にロシア語の翻訳者・詩人のオシプ・マンデルスタムにこぼしている。それにも拘わらず、多くの翻訳者は未だに情熱的である。現在、ハインリッヒ・ゲルラハの裏切られた魂の発見された原版をドイツ語から訳しているコリナ・ゲプネルもその一人だ。
このドイツ国防軍の士官はロシア戦線に派兵されて1949年までスターリングラードで捕虜となっていた。そこで彼は日記をつけていたが、ソビエトに押収された。生き延びた彼はドイツに戻り、催眠術師の助けを借りて作品の主要部分を思い出して書き直した。それはフランス‐アンピールによって1959年にフランス語で出版された。ドイツの大学の研究者がソビエトの文書館で作品の元の版を発見したのは、ハインリッヒ・ゲルラハの死後だった。アン・カリエールで早く出版するための大変な困難になっているのは、催眠と翻訳との混合による効果の微妙さである。
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ここで言っている翻訳者は主に文芸翻訳で、まあ、どこの国でも食えないだろう。食える人もいるのは確かだが、たとえばハリポタの翻訳者なんてどうやったらなれるのか。翻訳技術の問題でないのは明白であろう…。それじゃ産業翻訳なら食えるのかというと、食えない。食えるのは良くて胴元だけだ。ただ、ヨーロッパでは、EUという巨大な翻訳需用があるから、そこのところは知りたい。
それとも、わたしもこんな雑な翻訳ではなく、製品レベルの翻訳を提出すれば仕事が回ってくるだろうか。それにしても、現在の賃金を越える事はないだろうな。
Thursday, March 23, 2017
自転車:12歳未満の子供のヘルメットを義務付け
ヘルメットに安全効果があるのは認知されているが、強制には異論の余地がある。
着用は勧告はされていたが、今後は義務となる:3月22日(水)以降は、12歳未満の子供は自転車に乗る時にヘルメットを着用することが法的に強制される。この規制により、全ての年齢層のサイクリストにこの実践が波及することを、当局は期待している。
今後は、ヘルメットを着用しない12歳未満の子供を自転車で運んだり随伴させると、第4級の罰金(90ユーロ)が課せられる。
ヘルメットが安全に良いことは知られている。道路安全委員会によれば、ヘルメットによって、頭部の重傷の危険は70%減り、軽傷の危険は31%減り、顔面の怪我は28%減る。
ヘルメットは欧州連合の12の国で義務付けられている。フィンランドでは全年齢、チェコ共和国とリトアニアでは18歳まで、スペイン・クロアチア・エストニアでは16歳まで、スウェーデン・スロバキア・スロベニアでは15歳まで、オーストリア・ラトビアでは12歳まで、マルタでは10歳までである。
道路安全省間会議代表のエマニュエル・バルブは、日曜に意義を説明した:
「眼目は簡単に適用できる手段にみなさんに関心を持ってもらうことにあります。これは弱い規制で、保護者への教育的な意味もあります。もし、両親がヘルメットを着用しなければ、子どもたちは『どうしてヘルメットをしないの』と聞くでしょう。子供たちの声を通してメッセージが伝わるのです」。
サイクリストの死亡事故の増加
フランスでは、サイクリストの死亡が2016年に増えた:去年は走行中に159人のサイクリストがなくなっている(2015年より10人・7%増)。
しかし、二輪車利用者連盟(FUB)によると、この規制は「最も適切とは言えない」。「我々は反対はしないが、これでサイクリストの道路安全が改善されると期待するのは無意味だ」会長のオリビエ・シュネダは言う。去年自転車で12歳以下の子供は一人しか死んでいないことを指摘する。
「道路安全を確保する本当の手段は、小学校で自転車教育を体系的に行い、公道での自転車の振る舞いを教える事です(…)。事故を避けるためには、ヘルメットを着用しても意味がありません」と説明する。
二輪車に最も重い税金を払っているのは高齢者であり、従って、この規制がヘルメットを全人口に強制しないことに驚く人たちもいる。
世論に歓迎されない可能性のある新しい法規制について、エマニュエル・バルブは「これが強制されにくい自転車の分野がある」と言う。
全てのサイクリストへの強制は、ここ十年程度で発展した自由サービス(ヴェリブ・ヴェロブなど)のシステムにより盛り上がった新しいブームに水を差すかもしれない。
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個人的には自転車が下手なのでヘルメットをかぶることもあるが、同時に日光や寒さも苦手なので、毛糸の帽子やツバ広の帽子をかぶっていることも多い。強制が適切かどうかはよく分からないが、かぶるべきなのは確かだ…。
着用は勧告はされていたが、今後は義務となる:3月22日(水)以降は、12歳未満の子供は自転車に乗る時にヘルメットを着用することが法的に強制される。この規制により、全ての年齢層のサイクリストにこの実践が波及することを、当局は期待している。
今後は、ヘルメットを着用しない12歳未満の子供を自転車で運んだり随伴させると、第4級の罰金(90ユーロ)が課せられる。
ヘルメットが安全に良いことは知られている。道路安全委員会によれば、ヘルメットによって、頭部の重傷の危険は70%減り、軽傷の危険は31%減り、顔面の怪我は28%減る。
ヘルメットは欧州連合の12の国で義務付けられている。フィンランドでは全年齢、チェコ共和国とリトアニアでは18歳まで、スペイン・クロアチア・エストニアでは16歳まで、スウェーデン・スロバキア・スロベニアでは15歳まで、オーストリア・ラトビアでは12歳まで、マルタでは10歳までである。
道路安全省間会議代表のエマニュエル・バルブは、日曜に意義を説明した:
「眼目は簡単に適用できる手段にみなさんに関心を持ってもらうことにあります。これは弱い規制で、保護者への教育的な意味もあります。もし、両親がヘルメットを着用しなければ、子どもたちは『どうしてヘルメットをしないの』と聞くでしょう。子供たちの声を通してメッセージが伝わるのです」。
サイクリストの死亡事故の増加
フランスでは、サイクリストの死亡が2016年に増えた:去年は走行中に159人のサイクリストがなくなっている(2015年より10人・7%増)。
しかし、二輪車利用者連盟(FUB)によると、この規制は「最も適切とは言えない」。「我々は反対はしないが、これでサイクリストの道路安全が改善されると期待するのは無意味だ」会長のオリビエ・シュネダは言う。去年自転車で12歳以下の子供は一人しか死んでいないことを指摘する。
「道路安全を確保する本当の手段は、小学校で自転車教育を体系的に行い、公道での自転車の振る舞いを教える事です(…)。事故を避けるためには、ヘルメットを着用しても意味がありません」と説明する。
二輪車に最も重い税金を払っているのは高齢者であり、従って、この規制がヘルメットを全人口に強制しないことに驚く人たちもいる。
世論に歓迎されない可能性のある新しい法規制について、エマニュエル・バルブは「これが強制されにくい自転車の分野がある」と言う。
全てのサイクリストへの強制は、ここ十年程度で発展した自由サービス(ヴェリブ・ヴェロブなど)のシステムにより盛り上がった新しいブームに水を差すかもしれない。
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個人的には自転車が下手なのでヘルメットをかぶることもあるが、同時に日光や寒さも苦手なので、毛糸の帽子やツバ広の帽子をかぶっていることも多い。強制が適切かどうかはよく分からないが、かぶるべきなのは確かだ…。
Tuesday, March 14, 2017
「モリエール条項」:フランスの複数の地域で国内優先へ
工事現場で労働者にフランス語を話すことを義務化する規定が復活し、ブリュッセルは保護主義への回帰の徴候として危惧している。
最近、オーストリア政府が雇用について国内優先の条項を法律に導入する準備をして、欧州メディアの不安をあおった。
フランスでは、工事現場で労働者がフランス語を話すことを義務付ける「モリエール条項」が地域レベルで増えているが、これは意図的にオーストリアを真似たものだろうか? この規定は保護主義の復活を兆しであり、これを国民戦線(FN)は否定せず、ブリュッセルは危惧している。
3月10日(金)に経済財政省が法規に関する指令を出し、その翌日、イル・ド・フランス県が計画を採択し、工事現場でフランス語が話されている条件で、公共事業で県内の中小企業を優遇することになった。「これは人種差別であり、差別的かつ実行不可能だ」とベルシでは見られている。
数日前、オーベルニュ・ローヌ・アルプ県知事ミシェル・ドルプシュが、ロラン・ウォキエス(共和党LR)が議長を務める県議会の審議の合法性に異議を唱えた。ここでは、建築現場にこのような条項を強制して、公共事業に入札する企業で外国人労働者を排除することが問題であった。
この現象は珍しくなく、特に地方自治体では多い。既にシャラント、ノール、ヴァンデ、オラン、コレス県(すべてLR)が採択している。オドフランス(LR)、ペドラロワル(LR)、ノルマンディ(民主独立連合UDI)、サントルヴァルドロワル(社会党)も工事現場の安全を守るという名目だが、実態としては欧州連合外からの派遣労働者を阻止する形で決定している。
価格破壊する企業との闘い
この規則の発案は、アングレーム市長(LR)ザヴィエル・ボンフォンの補佐ヴァンサン・ユである。その町では2016年5月に公共事業の契約に関する規則にこの条項が導入された。これは「社会保障の正社員としての掛け金を払わない派遣労働者を探して価格破壊する企業との闘い」であるとユ氏は語る。その後、ブルジュ、シャロンスルサオン(サオンエロワル)、モンフルメイル(セヌサンドニ)も同じ条項を採択した。
「この条項は外国にほぼ20万人いるフランスの派遣労働者にとって危険です」。エリザベト・モラン‐シャルティエ欧州議会議員(LR)
しかし、この傾向に対し、欧州議会議員でLRのエリザベト・モラン‐シャルティエ金曜にフランソワ・フィヨンへの手紙で警告した。ストラスブールの議会の派遣労働者指令の改訂事業の報告者として彼女は言う:「引きこもることによって雇用の問題に対処できると考えるのは幻想です。この条項は、外国にほぼ20万人いるフランスの派遣労働者にとって危険です。もし報復措置として、他の欧州くの国が、公用語を話さないという理由でフランス人の助けは要らないと決めたら何が起こりますか?」
さらに彼女は続ける。「この条項は創設者たちが欧州連合を作った時以来の欧州の理念、市民と労働者の移動の自由に反するものです。(…)我々右派と中道派は、フランスを改革する大きな責任があります。FNが我が国を引きずり込もうとする国家主義的後退の罠に陥ってはなりません」。
モラン‐シャルティエ氏は原因についても語る:そうすることで、フランスの役人は、派遣労働者に関する非常に難しい指令の改訂を得る為のパリの努力を無にする危険を冒している。1996年に採択されて以来、これによって、雇用者は、元の国の社会保障の掛け金を継続しつつ、外国に従業員を一時的に派遣できるようになった。
欧州連合に対する不満
しかし、欧州連合が東に拡大するにつれて、運輸や建築などの業界で社会的ダンピングなどで法の欠陥が利用されるようになった。確かに、2014年には、詐欺を効果的に防ぐための指令が採択された。しかし、濫用を根絶するには至らず、たとえば、労働者に「最低賃金」を支払うが、様々な手当(住居費など)を削減する下請け企業が現れた。一年前に、ブリュッセルは、「すべての人に同じ現場で同じ所得」の原則に従って、1996年の法規の改訂を提案した。
しかし、この改訂は廃案になりかけている。理事会(加盟国の会議)とストラスブールの議会で、東側の十か国程度(ポーランド・ハンガリー・ルーマニア・ブルガリアなど)が、強硬に反対している。西側の国が、濫用との闘いという名目で、東側の国の国民の移動の自由を制限しようとしていると考えているためである。「要するに保護主義的障壁を設けようとしているのでしょう。受け入れられません」ある国の外交官は言う。
東側の国は、「壁が崩れるのを見る」ために欧州連合に加盟し、巨大な自由と繁栄の空間に参加した。政府と市民は欧州連合に対して非常に不満を抱いている。生活水準は大いに工場したが、西側に全く追いついていないからである。
欧州委員会と欧州議会は過去数か月、意見を集約しようとしてきた。この状況ではモリエール条項は挑発と受け止められる以外にありえない。日曜に取材したが、欧州委員会は返答を避けた。「我々はまだ法規を見ていないし、抗議も受けていない。したがって欧州連合の法との整合性を考えるのは難しい」と内部筋は語る。
「極右のトーテム」
フランスでは議論は始まったばかりである。ヌヴェルアキテヌ県の経営者(PS)のアラン・ルセによれば、モリエール条項は「人種差別的で適用不可能で完全に衆愚的です。フランスで雇用を維持する中小企業を優遇する政策は、大企業ばかり採用されないように、公共事業の割当に枠を作ることです」。
イルドフランス県では、右派戦線グループの議長であるセリヌ・マレゼがこの政策を非難している。「外国人嫌悪であり、スティグマ化です。今投票に賭けられるのは偶然ではありません。右派の大統領選挙運動のためのイデオロギーに使われているのです」。
中小企業同盟の議長であり、フランス建築連盟の前の副議長でもあるフランソワ・アスランは、この点を良く認識している。彼はほとんど動揺していない。「もし過去に派遣に関する詐欺がそれほどでもなかったのなら、今、こんなことにはなっていないでしょう」しかし、「これが極右が振りかざすトーテムに成り得るのは事実です。正しい解決策は、競争が公正であるようにすることでしょう」。
またアスラン氏は派遣詐欺にもっと良く対応できるように国レベルで対策が講じられるべきだとする。「2017年中に、建築業の従業員は全員デジタルIDカードを持つ事になります。監察官は、スマートフォンを使って、その人がフランスの工事現場で働く資格があるかを確認できるようになります」。
#####
わたしがちゃんと読めていないのかもしれないが、ブリュッセルが危惧しているのかまだ何も言っていないのか、どっちなのか分からない。冒頭では危惧していることになっているが、取材したら質問をかわされたんだろう。何を根拠にブリュッセルが危惧していると言っているのか。
最近、オーストリア政府が雇用について国内優先の条項を法律に導入する準備をして、欧州メディアの不安をあおった。
フランスでは、工事現場で労働者がフランス語を話すことを義務付ける「モリエール条項」が地域レベルで増えているが、これは意図的にオーストリアを真似たものだろうか? この規定は保護主義の復活を兆しであり、これを国民戦線(FN)は否定せず、ブリュッセルは危惧している。
3月10日(金)に経済財政省が法規に関する指令を出し、その翌日、イル・ド・フランス県が計画を採択し、工事現場でフランス語が話されている条件で、公共事業で県内の中小企業を優遇することになった。「これは人種差別であり、差別的かつ実行不可能だ」とベルシでは見られている。
数日前、オーベルニュ・ローヌ・アルプ県知事ミシェル・ドルプシュが、ロラン・ウォキエス(共和党LR)が議長を務める県議会の審議の合法性に異議を唱えた。ここでは、建築現場にこのような条項を強制して、公共事業に入札する企業で外国人労働者を排除することが問題であった。
この現象は珍しくなく、特に地方自治体では多い。既にシャラント、ノール、ヴァンデ、オラン、コレス県(すべてLR)が採択している。オドフランス(LR)、ペドラロワル(LR)、ノルマンディ(民主独立連合UDI)、サントルヴァルドロワル(社会党)も工事現場の安全を守るという名目だが、実態としては欧州連合外からの派遣労働者を阻止する形で決定している。
価格破壊する企業との闘い
この規則の発案は、アングレーム市長(LR)ザヴィエル・ボンフォンの補佐ヴァンサン・ユである。その町では2016年5月に公共事業の契約に関する規則にこの条項が導入された。これは「社会保障の正社員としての掛け金を払わない派遣労働者を探して価格破壊する企業との闘い」であるとユ氏は語る。その後、ブルジュ、シャロンスルサオン(サオンエロワル)、モンフルメイル(セヌサンドニ)も同じ条項を採択した。
「この条項は外国にほぼ20万人いるフランスの派遣労働者にとって危険です」。エリザベト・モラン‐シャルティエ欧州議会議員(LR)
しかし、この傾向に対し、欧州議会議員でLRのエリザベト・モラン‐シャルティエ金曜にフランソワ・フィヨンへの手紙で警告した。ストラスブールの議会の派遣労働者指令の改訂事業の報告者として彼女は言う:「引きこもることによって雇用の問題に対処できると考えるのは幻想です。この条項は、外国にほぼ20万人いるフランスの派遣労働者にとって危険です。もし報復措置として、他の欧州くの国が、公用語を話さないという理由でフランス人の助けは要らないと決めたら何が起こりますか?」
さらに彼女は続ける。「この条項は創設者たちが欧州連合を作った時以来の欧州の理念、市民と労働者の移動の自由に反するものです。(…)我々右派と中道派は、フランスを改革する大きな責任があります。FNが我が国を引きずり込もうとする国家主義的後退の罠に陥ってはなりません」。
モラン‐シャルティエ氏は原因についても語る:そうすることで、フランスの役人は、派遣労働者に関する非常に難しい指令の改訂を得る為のパリの努力を無にする危険を冒している。1996年に採択されて以来、これによって、雇用者は、元の国の社会保障の掛け金を継続しつつ、外国に従業員を一時的に派遣できるようになった。
欧州連合に対する不満
しかし、欧州連合が東に拡大するにつれて、運輸や建築などの業界で社会的ダンピングなどで法の欠陥が利用されるようになった。確かに、2014年には、詐欺を効果的に防ぐための指令が採択された。しかし、濫用を根絶するには至らず、たとえば、労働者に「最低賃金」を支払うが、様々な手当(住居費など)を削減する下請け企業が現れた。一年前に、ブリュッセルは、「すべての人に同じ現場で同じ所得」の原則に従って、1996年の法規の改訂を提案した。
しかし、この改訂は廃案になりかけている。理事会(加盟国の会議)とストラスブールの議会で、東側の十か国程度(ポーランド・ハンガリー・ルーマニア・ブルガリアなど)が、強硬に反対している。西側の国が、濫用との闘いという名目で、東側の国の国民の移動の自由を制限しようとしていると考えているためである。「要するに保護主義的障壁を設けようとしているのでしょう。受け入れられません」ある国の外交官は言う。
東側の国は、「壁が崩れるのを見る」ために欧州連合に加盟し、巨大な自由と繁栄の空間に参加した。政府と市民は欧州連合に対して非常に不満を抱いている。生活水準は大いに工場したが、西側に全く追いついていないからである。
欧州委員会と欧州議会は過去数か月、意見を集約しようとしてきた。この状況ではモリエール条項は挑発と受け止められる以外にありえない。日曜に取材したが、欧州委員会は返答を避けた。「我々はまだ法規を見ていないし、抗議も受けていない。したがって欧州連合の法との整合性を考えるのは難しい」と内部筋は語る。
「極右のトーテム」
フランスでは議論は始まったばかりである。ヌヴェルアキテヌ県の経営者(PS)のアラン・ルセによれば、モリエール条項は「人種差別的で適用不可能で完全に衆愚的です。フランスで雇用を維持する中小企業を優遇する政策は、大企業ばかり採用されないように、公共事業の割当に枠を作ることです」。
イルドフランス県では、右派戦線グループの議長であるセリヌ・マレゼがこの政策を非難している。「外国人嫌悪であり、スティグマ化です。今投票に賭けられるのは偶然ではありません。右派の大統領選挙運動のためのイデオロギーに使われているのです」。
中小企業同盟の議長であり、フランス建築連盟の前の副議長でもあるフランソワ・アスランは、この点を良く認識している。彼はほとんど動揺していない。「もし過去に派遣に関する詐欺がそれほどでもなかったのなら、今、こんなことにはなっていないでしょう」しかし、「これが極右が振りかざすトーテムに成り得るのは事実です。正しい解決策は、競争が公正であるようにすることでしょう」。
またアスラン氏は派遣詐欺にもっと良く対応できるように国レベルで対策が講じられるべきだとする。「2017年中に、建築業の従業員は全員デジタルIDカードを持つ事になります。監察官は、スマートフォンを使って、その人がフランスの工事現場で働く資格があるかを確認できるようになります」。
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わたしがちゃんと読めていないのかもしれないが、ブリュッセルが危惧しているのかまだ何も言っていないのか、どっちなのか分からない。冒頭では危惧していることになっているが、取材したら質問をかわされたんだろう。何を根拠にブリュッセルが危惧していると言っているのか。
Monday, March 13, 2017
増大する衛星写真と人工知能で世界を分析するSpaceknow
この会社は30人程度の従業員で、情報を引き出すために数万の衛星写真を継続的に読む研究をしている。
Spaceknowはアメリカの会社で、経済指標を提示するために機械学習のために衛星写真を組み合わせている。しかも、更に進もうとしている。
駐車場の駐車率を計算して自動車工場の活動水準を測定できるか? 宇宙から船の活動を数えて港の活動水準を測定できるか? 原油を荷卸しする車の数によって製油所の活動水準を測定できるか?
パヴェル・マシャレクは確信している。オースティン(アメリカ)で3月10日から14日まで行われたSouth by Southwest技術祭で、Spaceknowの創業経営者は3月10日(火)に説明を行った。彼の会社の目的は野心的である:数千の衛星写真から人間の活動に関する情報を引き出して分析する。会社は、主にアメリカで、4百万ドルと30人程度の従業員を活用し始めたところである。主要な顧客は、金融と防衛業界である。
工場の駐車場の車や港の船を数えて活動を測定するのは昔からあることで、衛星写真の出現以降可能になった。この壮大な事業が可能になるためには、衛星会社の増加による衛星写真の費用の低下と同時に、わずかな費用で巨大な計算力を動員できる「クラウド」情報技術の開発が必要だった。
PCで船を数える
従ってSpaceknowの目的は、人工知能、より正確には機械学習を使用して、この作業をデジタル化・自動化することである。例えば船の数千の衛星写真がSpaceknowのプログラムに送られ、プログラムは単独で新しい画像上の船を認識する。「子供が学習するようなものです」とマシャレク氏は言う。
Spaceknowの目玉事業の一つに、中国の6000以上の工業地帯を継続的に地図化することで、その活動水準を推定することがある。集められた情報は、直ちに、経済情報の聖杯というべき、高名なブルンバーグの端末に配信される。マシャレク氏によれば、このようにして測定される活動は、中国の公式の統計とは相関しない。Spaceknowはアフリカ夜光指標も提案している。これはアフリカの53の国の光の強度の測定である。会議の後でマシャレク氏が語ったところでは、これは、「数字が遅いか存在しない」地帯で「代理で」経済活動を測定する手段だという。
衛星画像で「見える」ものをPC上で認識することと、進行中の現象を理解する為にこれらのデータを解釈することは別問題である。偏向はたくさんある、とマシャレク氏は語る:
「アメリカでは、我々は全員車を持っていて、それを運転し、商業地帯の大きな駐車場に駐車します:駐車している車の数はほぼ客の数に一致します。しかし、例えば途上国など、全員が車を持っていない国では、この方法は使えません」。
衛星画像を解釈する為に、Spaceknowは「二次データ」(専用のデータベースやSNSなど)を自社情報と突合している、と経営者は言う。同じ経営者によると、Spaceknowが提案する指標は完全ではない:「FitchやMoody’sの通知のようなもので、現実を見る手段です」。そしてほとんどの場合、データの不足を緩和する。「地域や経済分野によっては、他の情報が使えます」とマルシャレク氏は言う。
「人間の全活動を追跡する」
究極的には、継続的に地球を統一的に人工知能で分析したいと考えている。これは単に中国の工場や欧州の港だけでなく、「人間の全活動を理解し、追跡する」ことを意味する。このような途方もない熱狂的な話は、シリコンバレーに典型的である:
「問題は、この技術をどのように使って、善を為し、幸福を増し、社会を良くするかです。この力で世界をもっと明確に見ることができます」。
このような意図が監視と同じと強調する人もいるが、マルシャレク氏は直ちに答える:「透明性!」。彼は安心させようとする:「わたしたちの技術はあなたたち個人を見ることができるものではありません。あなたたちは個人として特定可能ではありません」。
彼によると、問題は社会の発展である:
「1995年に、わたしが友達に、すべての会話と全ての関係性がオンラインになると言えば、わたしは狂人と思われたでしょう。でも、今ではみんなそうしていますし、普通のことです」。
説明のために彼は別の比較も持ち出した:「外出している時にプライベートな生活を持てるとは思わないでしょう。カメラを持って町を散歩しているのと同じことです。カメラが頭の上にあるだけのことです」。
South by Southwestとは何か
South by Southwestは「SXSW」と略され、新しい技術に関わる人たちの最も重要な祭の一つであり―音楽と映画のためのものでもある。3月10日(金)から14(火)までテキサス州オースティンで催される。33000人以上の人が開催される会議に出席しようとしている。今年の祭はバラク・オバマやマーク・ザッカーバーグの後、宇宙飛行士バズ・アルドリンやGoogleの「未来学者」レイ・クルズウェイル、さらにGame of Thronesシリーズのチームなどがやってくる。
Spaceknowはアメリカの会社で、経済指標を提示するために機械学習のために衛星写真を組み合わせている。しかも、更に進もうとしている。
駐車場の駐車率を計算して自動車工場の活動水準を測定できるか? 宇宙から船の活動を数えて港の活動水準を測定できるか? 原油を荷卸しする車の数によって製油所の活動水準を測定できるか?
パヴェル・マシャレクは確信している。オースティン(アメリカ)で3月10日から14日まで行われたSouth by Southwest技術祭で、Spaceknowの創業経営者は3月10日(火)に説明を行った。彼の会社の目的は野心的である:数千の衛星写真から人間の活動に関する情報を引き出して分析する。会社は、主にアメリカで、4百万ドルと30人程度の従業員を活用し始めたところである。主要な顧客は、金融と防衛業界である。
工場の駐車場の車や港の船を数えて活動を測定するのは昔からあることで、衛星写真の出現以降可能になった。この壮大な事業が可能になるためには、衛星会社の増加による衛星写真の費用の低下と同時に、わずかな費用で巨大な計算力を動員できる「クラウド」情報技術の開発が必要だった。
PCで船を数える
従ってSpaceknowの目的は、人工知能、より正確には機械学習を使用して、この作業をデジタル化・自動化することである。例えば船の数千の衛星写真がSpaceknowのプログラムに送られ、プログラムは単独で新しい画像上の船を認識する。「子供が学習するようなものです」とマシャレク氏は言う。
Spaceknowの目玉事業の一つに、中国の6000以上の工業地帯を継続的に地図化することで、その活動水準を推定することがある。集められた情報は、直ちに、経済情報の聖杯というべき、高名なブルンバーグの端末に配信される。マシャレク氏によれば、このようにして測定される活動は、中国の公式の統計とは相関しない。Spaceknowはアフリカ夜光指標も提案している。これはアフリカの53の国の光の強度の測定である。会議の後でマシャレク氏が語ったところでは、これは、「数字が遅いか存在しない」地帯で「代理で」経済活動を測定する手段だという。
衛星画像で「見える」ものをPC上で認識することと、進行中の現象を理解する為にこれらのデータを解釈することは別問題である。偏向はたくさんある、とマシャレク氏は語る:
「アメリカでは、我々は全員車を持っていて、それを運転し、商業地帯の大きな駐車場に駐車します:駐車している車の数はほぼ客の数に一致します。しかし、例えば途上国など、全員が車を持っていない国では、この方法は使えません」。
衛星画像を解釈する為に、Spaceknowは「二次データ」(専用のデータベースやSNSなど)を自社情報と突合している、と経営者は言う。同じ経営者によると、Spaceknowが提案する指標は完全ではない:「FitchやMoody’sの通知のようなもので、現実を見る手段です」。そしてほとんどの場合、データの不足を緩和する。「地域や経済分野によっては、他の情報が使えます」とマルシャレク氏は言う。
「人間の全活動を追跡する」
究極的には、継続的に地球を統一的に人工知能で分析したいと考えている。これは単に中国の工場や欧州の港だけでなく、「人間の全活動を理解し、追跡する」ことを意味する。このような途方もない熱狂的な話は、シリコンバレーに典型的である:
「問題は、この技術をどのように使って、善を為し、幸福を増し、社会を良くするかです。この力で世界をもっと明確に見ることができます」。
このような意図が監視と同じと強調する人もいるが、マルシャレク氏は直ちに答える:「透明性!」。彼は安心させようとする:「わたしたちの技術はあなたたち個人を見ることができるものではありません。あなたたちは個人として特定可能ではありません」。
彼によると、問題は社会の発展である:
「1995年に、わたしが友達に、すべての会話と全ての関係性がオンラインになると言えば、わたしは狂人と思われたでしょう。でも、今ではみんなそうしていますし、普通のことです」。
説明のために彼は別の比較も持ち出した:「外出している時にプライベートな生活を持てるとは思わないでしょう。カメラを持って町を散歩しているのと同じことです。カメラが頭の上にあるだけのことです」。
South by Southwestとは何か
South by Southwestは「SXSW」と略され、新しい技術に関わる人たちの最も重要な祭の一つであり―音楽と映画のためのものでもある。3月10日(金)から14(火)までテキサス州オースティンで催される。33000人以上の人が開催される会議に出席しようとしている。今年の祭はバラク・オバマやマーク・ザッカーバーグの後、宇宙飛行士バズ・アルドリンやGoogleの「未来学者」レイ・クルズウェイル、さらにGame of Thronesシリーズのチームなどがやってくる。
#####
正直なところ、本文にもある通り、シリコンバレーにありがちな雑な話である…。気になるのは、1995年はWindows95の発売年であり、オンラインどうこう言ったところで、そんなに現実離れした話とは思われなかっただろう。
Sunday, March 12, 2017
トルコの政治会合をフランスで許可したことについて、政府が批判されている。
同じような会合が欧州の複数の国で中止されており、特にオランダでは、トルコの外務大臣が来訪を許可されなかった。
トルコの外務大臣メルヴルト・カヴソグルは、3月12日(日)、メツ(モゼル)の政治集会に参加し、トルコの大統領権限の強化に関する4月16日のレファレンダムに賛成票を投じるように促した。
彼は、午後の始まりに、フランス東部のトルコ人共同体から来た800人に迎えられ、半時間ほど話した。この会合は以前から計画されていたが、新しい意味を帯びることになった。というのも、オランダ政府が正にこの大臣が国内に入る事を禁止し、ドイツ・スイス・スウェーデン・オースリアという欧州の国々が同じタイプの政治集会を中止したからである。
「この会合を禁止する理由がない」
フランスの外務大臣ジャン‐マルク・エロはメツの会合の維持を「法の支配」の名で正当化した:
「この場合、公共の秩序に明らかな脅威がないため、この会合を禁止する理由がなく、結局、フランスでの政治活動への介入を認める可能性もない。」
欧州エコロジー‐緑の党からフランソワ・フィヨンを経由してFNとニコラス・デュポン‐エニャンに至るまで、様々な政治組織は、この件について違う意見を持っている。共和党の大統領選候補によれば、政府はこの件について「最初から最後まで下手に対応しており」、この会合は阻止するべきだったとしている:
「こういう行動をして、フランソワ・オランドはあからさまに欧州の団結を壊している。トルコの要求に対処するに当たって共通の立場が最優先なのは明らかだ」。
彼によれば、ドイツとオランダは「計り知れないほど侮辱され」、「トルコは毎日少しずつ欧州事業の設立理念から遠ざかっている」。ブノワ・アモンのみが、社会党政府を支持した‐「エルドカンとの不仲があっても、フランスの役割はアプリオリに議論を禁止することではない」‐そしてエマニュエル・マクロンは欧州連合が「統一的な」対応をすることを求めている。
「宥和」とナチズムの非難
公的には、エロ氏は連合のいくつかの国とトルコの間の「緊張」について「宥和」を呼びかけており、「トルコ政府にも過剰反応と挑発を避けるように求めている」。
この「過剰反応」と「挑発」は、実はトルコ大統領自身から来ている。レセプ・タイプ・エルドガンは、ドイツにもしたように、オランダにも何度も「ナチズムの残党」に影響された「ファシスト」であると非難している。日曜には、どういう意味か分からないがオランダは「代償を支払わねばならない」と言い、オランダを「ファシズムの首都」と主張した。さらに:
「わたしはナチズムは終わったと思っていた。これは間違いだった。実際には、ナチズムは西洋に生きている」
と締めくくった。
トルコの複数のオランダ外交使節が安全上の理由で警察によって閉鎖され、エルドガン支持者のデモが土曜の夜にイスタンブールの領事館とアンカラの大使館の前で行われた。
トルコ大統領は、彼の外務大臣及び家族大臣がロッテルダムの領事館を訪問することを禁じられたのが、「一種のイスラム恐怖症」と「人種差別とファシズム」の増大の証拠としている。代わりに、フランスには感謝し、「この罠に陥っていない」としている。
オランダの首相マルク・ルテは「今は状況を収拾することを試みることが重要だ」としている。しかし、オランダは、二人の大臣の取扱いについてもトルコに謝罪する必要もないとしている。
「彼らのほうこそ昨日の件について謝るべきだろう。確かなことだが、トルコがオランダを挑発するようなことを言い続けるなら、我々としては次の手段を考えなければならない」。
######
この件については日本でも結構報じられているようだ。もう、みんな仲悪いやん。
誰が悪いとかいう話はよく分からんが、フランスでも極右政権誕生の危険がないわけではない。今のところ、わりと良心的というか、状況を悪化させない対応をしているし、この件でフランスが欧州連合の他の国から非難されることもないと思うがのう。
トルコの外務大臣メルヴルト・カヴソグルは、3月12日(日)、メツ(モゼル)の政治集会に参加し、トルコの大統領権限の強化に関する4月16日のレファレンダムに賛成票を投じるように促した。
彼は、午後の始まりに、フランス東部のトルコ人共同体から来た800人に迎えられ、半時間ほど話した。この会合は以前から計画されていたが、新しい意味を帯びることになった。というのも、オランダ政府が正にこの大臣が国内に入る事を禁止し、ドイツ・スイス・スウェーデン・オースリアという欧州の国々が同じタイプの政治集会を中止したからである。
「この会合を禁止する理由がない」
フランスの外務大臣ジャン‐マルク・エロはメツの会合の維持を「法の支配」の名で正当化した:
「この場合、公共の秩序に明らかな脅威がないため、この会合を禁止する理由がなく、結局、フランスでの政治活動への介入を認める可能性もない。」
欧州エコロジー‐緑の党からフランソワ・フィヨンを経由してFNとニコラス・デュポン‐エニャンに至るまで、様々な政治組織は、この件について違う意見を持っている。共和党の大統領選候補によれば、政府はこの件について「最初から最後まで下手に対応しており」、この会合は阻止するべきだったとしている:
「こういう行動をして、フランソワ・オランドはあからさまに欧州の団結を壊している。トルコの要求に対処するに当たって共通の立場が最優先なのは明らかだ」。
彼によれば、ドイツとオランダは「計り知れないほど侮辱され」、「トルコは毎日少しずつ欧州事業の設立理念から遠ざかっている」。ブノワ・アモンのみが、社会党政府を支持した‐「エルドカンとの不仲があっても、フランスの役割はアプリオリに議論を禁止することではない」‐そしてエマニュエル・マクロンは欧州連合が「統一的な」対応をすることを求めている。
「宥和」とナチズムの非難
公的には、エロ氏は連合のいくつかの国とトルコの間の「緊張」について「宥和」を呼びかけており、「トルコ政府にも過剰反応と挑発を避けるように求めている」。
この「過剰反応」と「挑発」は、実はトルコ大統領自身から来ている。レセプ・タイプ・エルドガンは、ドイツにもしたように、オランダにも何度も「ナチズムの残党」に影響された「ファシスト」であると非難している。日曜には、どういう意味か分からないがオランダは「代償を支払わねばならない」と言い、オランダを「ファシズムの首都」と主張した。さらに:
「わたしはナチズムは終わったと思っていた。これは間違いだった。実際には、ナチズムは西洋に生きている」
と締めくくった。
トルコの複数のオランダ外交使節が安全上の理由で警察によって閉鎖され、エルドガン支持者のデモが土曜の夜にイスタンブールの領事館とアンカラの大使館の前で行われた。
トルコ大統領は、彼の外務大臣及び家族大臣がロッテルダムの領事館を訪問することを禁じられたのが、「一種のイスラム恐怖症」と「人種差別とファシズム」の増大の証拠としている。代わりに、フランスには感謝し、「この罠に陥っていない」としている。
オランダの首相マルク・ルテは「今は状況を収拾することを試みることが重要だ」としている。しかし、オランダは、二人の大臣の取扱いについてもトルコに謝罪する必要もないとしている。
「彼らのほうこそ昨日の件について謝るべきだろう。確かなことだが、トルコがオランダを挑発するようなことを言い続けるなら、我々としては次の手段を考えなければならない」。
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この件については日本でも結構報じられているようだ。もう、みんな仲悪いやん。
誰が悪いとかいう話はよく分からんが、フランスでも極右政権誕生の危険がないわけではない。今のところ、わりと良心的というか、状況を悪化させない対応をしているし、この件でフランスが欧州連合の他の国から非難されることもないと思うがのう。
Wednesday, March 08, 2017
iPhone、Android、接続されたテレビ…CIAはどう盗聴するか
火曜日にWikiLeaksのサイトが中央情報局の数千の秘密文書を発表し、当局によって利用されている数々のツールが明らかになった。
秘密資料の公表を専門とするサイトWikiLeaksは、3月7日(火)に「Vaulte 7」と呼ばれる資料群を発表した。これは、2013年から2016年のアメリカ中央情報局(CIA)の内部ネットワークから出た1GBのファイル群で、当局の電子的盗聴の幾つかの事業を詳細に述べている。
約8761の文書はCIAの十以上の事業についての技術上・運用上の詳細を述べている。WikiLeaksは合計で500の異なる事業についての情報を得ているとしており、今後数週間でCIAの別の内部資料を公開していくとしている。黄金の公開済みファイルは、アメリカの機関によって開発された驚くべきいくつかのツールを明らかにしている。2013年にエドワード・スノーデンによって暴露された国家情報局の大量の秘密盗聴事業と異なり、CIAのものは標的を絞った盗聴に集中しているようだが、しばしば非常に深くまで浸透している。
標的を盗聴するためのスマートテレビ。
WikiLeaksの文書によると、CIAとイギリスにおけるそれに対応する機関であるMI5が共同し、サムソンの接続されたテレビを盗聴する「マルウェア」(悪意のあるソフトウェア)を開発した。「泣く天使」と名付けられたこのツールは、テレビが一見消えている時に動作し、周囲の音を録音して遠隔サーバに転送することができる。文書の中には、このツールを改良するためのCIAとMI5の間の会合の記録もあり、そこでは、「例えば偽オフ(偽の電源断に与えられた名称)の時の見た目を改善するためにLEDを消すこと」が記録されている。両機関は、テレビが最新の状態に更新されないようにして、「泣く天使」が利用する幾つかの欠陥をふさがれないようにしていた。
iPhone、iPad、Androidのための盗聴アプリ
文書の中で描かれる二つのプログラムが、AppleのiPhoneとiPadに搭載されているOSであるiOSを特に標的にしている。一つ目は「DRBOOM」と呼ばれ、iOS8までのiOS各バージョンで動作する盗聴アプリで、わずか一段階で一分もかからずにインストールできる。インストールには電話への物理的アクセスとMacへの接続が必要である。
CIAは、世界の大半のスマホとタブレットに搭載されているOSであるAndroidにも関心を持っている。文書の一つには、CIAが利用している以前には知られていなかった20程度のバグが列挙されている。幾つかは、GCHQ(「政府通信総局」)やNSA、イギリスとアメリカの情報機関が、第三者から買ったか得たものと見られる。これらの欠陥にはスマホの特定の機種にのみあるものもあり、CIAは関心のある端末を盗聴することができる。
商用アンチウィルスを回避すること
CIAによって開発されて使われている盗聴ソフトは数々ある中、「ハンマードリル2.0」(英語で「打撃の浸透」の意味)は、全ての情報ネットワークから切断されたPCに侵入するために使われる。このために、侵入ソフトは新品のCDまたはDVDの上に置かれ、書き込み時に起動する。この時に実行ファイルに感染する。更に書き込みソフトを騙す。この場合には、最も有名な書き込みソフトの一つであるNeroが、書き込む感染ファイルがずっとそこにあったように信じるようにする。更に、ハンマードリルは、悪意のあるファイルが重要な場所で実行されるのを防ぐためのアンチウィルスであるカスペルスキー・サンドボックスの防御を迂回するように作られている。その後トロイの木馬は、ディスク上の文書のルートにアクセスしてコピーを作り、その後に追加されたり削除されたりするファイルの痕跡を保存する。WikiLeaksが公表した文書では、どのように新品のCDまたはDVDを保護された場所に侵入させるかも、集められた情報をどのように回収するかも説明されていない。他にもWikiLeaksが公表した複数の文書には、商用アンチウィルスの大半について防御を迂回する方法が説明されている。
セキュリティーホールのライブラリ
CIAは「Umbrage」と呼ばれる「直ちに利用できる」セキュリティーホールの巨大な図書館を維持している。既に知られている海賊ツールに似ているが、「このデータベースの目的は、個別のソリューションに容易に統合することのできるコードブロックを提供することである」と内部文書で当局は説明している。
この行為は少し以外かもしれないが、文書によると、更にCIAは、「ゼロ・デイ」‐まだ知られていない欠陥を、購入・発見・保管している。公的には、アメリカ政府にはこれらの欠陥について二つのレベルの政策があり、製造元にそれを伝達する必要があるか諜報機関によって活用されるかを決定する為に、一連の特定の質問に答えなければならない。しかし、文書に描かれる「ゼロ・デイ」の欠陥の性質からは、この政策は実際には実行されていないと理解される。
偽のマルチメディアリーダ
「Rain Maker v1.0」は、まさにスパイ映画から出てきたようなソフトである。一見単純な音声または動画ファイルで、VLCリーダで開く。一度開かれると、ファイルは確かに動画を含んでいる…が、他にマシン内のデータを収集するプログラムも含んでいる。これは隠しファイル内に保存される。プログラムはUSBメモリ上で動作するように作られており、動画を読む為に使われるマシンのデータを目立たないように盗むことができる。
#####
さすがはCIA、なかなかの技術力だ。我々としてはもっと無茶苦茶な能力、たとえば「既にAESを破っている」とかいうようなことも想像できるが、それにしても相当なものだ。また、情報を盗むのにはウィルスなんかより優れた方法もありそうなものだが、今後どんどん明らかになってくるか。ただ、こんな情報がリークされるようでは防御が弱すぎると思うが。このリークもCIAの工作ということは信じにくい。
秘密資料の公表を専門とするサイトWikiLeaksは、3月7日(火)に「Vaulte 7」と呼ばれる資料群を発表した。これは、2013年から2016年のアメリカ中央情報局(CIA)の内部ネットワークから出た1GBのファイル群で、当局の電子的盗聴の幾つかの事業を詳細に述べている。
約8761の文書はCIAの十以上の事業についての技術上・運用上の詳細を述べている。WikiLeaksは合計で500の異なる事業についての情報を得ているとしており、今後数週間でCIAの別の内部資料を公開していくとしている。黄金の公開済みファイルは、アメリカの機関によって開発された驚くべきいくつかのツールを明らかにしている。2013年にエドワード・スノーデンによって暴露された国家情報局の大量の秘密盗聴事業と異なり、CIAのものは標的を絞った盗聴に集中しているようだが、しばしば非常に深くまで浸透している。
標的を盗聴するためのスマートテレビ。
WikiLeaksの文書によると、CIAとイギリスにおけるそれに対応する機関であるMI5が共同し、サムソンの接続されたテレビを盗聴する「マルウェア」(悪意のあるソフトウェア)を開発した。「泣く天使」と名付けられたこのツールは、テレビが一見消えている時に動作し、周囲の音を録音して遠隔サーバに転送することができる。文書の中には、このツールを改良するためのCIAとMI5の間の会合の記録もあり、そこでは、「例えば偽オフ(偽の電源断に与えられた名称)の時の見た目を改善するためにLEDを消すこと」が記録されている。両機関は、テレビが最新の状態に更新されないようにして、「泣く天使」が利用する幾つかの欠陥をふさがれないようにしていた。
iPhone、iPad、Androidのための盗聴アプリ
文書の中で描かれる二つのプログラムが、AppleのiPhoneとiPadに搭載されているOSであるiOSを特に標的にしている。一つ目は「DRBOOM」と呼ばれ、iOS8までのiOS各バージョンで動作する盗聴アプリで、わずか一段階で一分もかからずにインストールできる。インストールには電話への物理的アクセスとMacへの接続が必要である。
CIAは、世界の大半のスマホとタブレットに搭載されているOSであるAndroidにも関心を持っている。文書の一つには、CIAが利用している以前には知られていなかった20程度のバグが列挙されている。幾つかは、GCHQ(「政府通信総局」)やNSA、イギリスとアメリカの情報機関が、第三者から買ったか得たものと見られる。これらの欠陥にはスマホの特定の機種にのみあるものもあり、CIAは関心のある端末を盗聴することができる。
商用アンチウィルスを回避すること
CIAによって開発されて使われている盗聴ソフトは数々ある中、「ハンマードリル2.0」(英語で「打撃の浸透」の意味)は、全ての情報ネットワークから切断されたPCに侵入するために使われる。このために、侵入ソフトは新品のCDまたはDVDの上に置かれ、書き込み時に起動する。この時に実行ファイルに感染する。更に書き込みソフトを騙す。この場合には、最も有名な書き込みソフトの一つであるNeroが、書き込む感染ファイルがずっとそこにあったように信じるようにする。更に、ハンマードリルは、悪意のあるファイルが重要な場所で実行されるのを防ぐためのアンチウィルスであるカスペルスキー・サンドボックスの防御を迂回するように作られている。その後トロイの木馬は、ディスク上の文書のルートにアクセスしてコピーを作り、その後に追加されたり削除されたりするファイルの痕跡を保存する。WikiLeaksが公表した文書では、どのように新品のCDまたはDVDを保護された場所に侵入させるかも、集められた情報をどのように回収するかも説明されていない。他にもWikiLeaksが公表した複数の文書には、商用アンチウィルスの大半について防御を迂回する方法が説明されている。
セキュリティーホールのライブラリ
CIAは「Umbrage」と呼ばれる「直ちに利用できる」セキュリティーホールの巨大な図書館を維持している。既に知られている海賊ツールに似ているが、「このデータベースの目的は、個別のソリューションに容易に統合することのできるコードブロックを提供することである」と内部文書で当局は説明している。
この行為は少し以外かもしれないが、文書によると、更にCIAは、「ゼロ・デイ」‐まだ知られていない欠陥を、購入・発見・保管している。公的には、アメリカ政府にはこれらの欠陥について二つのレベルの政策があり、製造元にそれを伝達する必要があるか諜報機関によって活用されるかを決定する為に、一連の特定の質問に答えなければならない。しかし、文書に描かれる「ゼロ・デイ」の欠陥の性質からは、この政策は実際には実行されていないと理解される。
偽のマルチメディアリーダ
「Rain Maker v1.0」は、まさにスパイ映画から出てきたようなソフトである。一見単純な音声または動画ファイルで、VLCリーダで開く。一度開かれると、ファイルは確かに動画を含んでいる…が、他にマシン内のデータを収集するプログラムも含んでいる。これは隠しファイル内に保存される。プログラムはUSBメモリ上で動作するように作られており、動画を読む為に使われるマシンのデータを目立たないように盗むことができる。
#####
さすがはCIA、なかなかの技術力だ。我々としてはもっと無茶苦茶な能力、たとえば「既にAESを破っている」とかいうようなことも想像できるが、それにしても相当なものだ。また、情報を盗むのにはウィルスなんかより優れた方法もありそうなものだが、今後どんどん明らかになってくるか。ただ、こんな情報がリークされるようでは防御が弱すぎると思うが。このリークもCIAの工作ということは信じにくい。
Tuesday, March 07, 2017
サイバー攻撃の増大に対応する損害保険会社
サイバー保険の世界市場は2016年には掛け金で30億ドルだったが、2020年には100億ドルに達する見込みである。フランスでは、ジェネラリとアリアンズが企業向けに新商品を用意する。
ウェブサイト、ハードウェア、IoT、ドメイン、オートメーション、自動運転…。相互接続されているシステムは全てサイバー攻撃の対象に成り得る。PwC社が2016年1月に発表した調査では、この新しい犯罪にかかる費用は世界で約4000億ドル(3780億ユーロ)に上る。大量ロボット化の急速な進展によっては、今後五年で2兆に達する可能性もあるとしている。
この新しいリスクが認知されるにつれて保険の需要も増し、大規模保険会社にとっては巨大な潜在市場が開けつつある。「現在は移行期間です。今のところまだサイバーリスクは特殊なものだと思われていますが、ほぼ指数関数的に拡大しています」フランス保険協会会長ベルナール・スピツ氏は言う。「サイバー保険についてアメリカとヨーロッパの市場は非常に差がついています」。
新しい規則
フランスの再保険会社であるSCOR(前の商業再保険協会)の見積もりによると「サイバー」保険の掛け金の額は2016年に30億ドル程度で、うち90%はアメリカである。2020年には100億ドルに達するとみられる。ヨーロッパは第二の市場であるが、売上高は遥かに小さく、現在1億5千万から2億ドル程度と見られている。
しかし、欧州連合がデジタルに対応するために設定した新しい規則は状況を変えるかもしれない。2018年5月24日から施行されるデータ保護一般規則(RGPD)では、機関、特に利用機関の下にある個人的なデータの流出について、企業が通知することを義務付けている。結果的に、この件に関する罰金は、協会の世界の売上高の4%に達すると見られる。
「アメリカでは、2003年以降、徐々に規制によって、個人データの窃盗や流出について企業が通知することを義務付けられ、基本的には、そのために市場が拡大しました」とSCORのサイバーリスク担当ディディエ・パルソワルは言う。「通知の費用と違反の場合の罰金に備えて、企業は保険を掛けたいと望みます。さらに、公表はサイバー攻撃を見えるようにします。この規制の価値は、拡大するこのリスクについての注意を増すことにあったのです」。
豊富な商品
この規制を踏み台にして保険業界には楽観的な予測が広まり、2020年にはヨーロッパでのサイバー保険市場が四倍、場合によっては五倍になり、10億ドルに達するとされている。
保険会社は商品を増やしている。フランスでは、ジェネラリが大企業向けのサイバー保険を提供しているが、3月8日(水)からは、中小企業に対するデジタル保護事業を開始する。
アリアンズのほうは、一般的な損害保険に付加する形でサイバーリスク保障を統合し、来月から商品化する。
多国籍企業、特に最もリスクのある業界(銀行・医療・大規模小売など)については、既に対策が進んでいるが、中小企業についてはまだ市場はほとんど開拓されていない。「フランスでサイバーリスクに対して保険をかけている中小企業は1%以下です。経営者たちの関心は高まっています。従って、わたしたちはこの方面でも調査をしていますが、まだ実際の購入はほとんどありません」とアクサ・フランスで企業の火災・事故・その他のリスクを担当するジャン‐リュック・モンタネは言う。サイバーリスク保障は2014年末に始まったが、顧客企業はまだ300に少し足りない。
「途方もない強度」
個人データを更に保護する法制のほかに、サイバー保険を離陸させる要因として企業のデジタル化がある。経済のロボット化や自動運転車は人的ミスによるリスクを減らす。同時にPwCによれば「サイバーリスクの保障は大部分の保険証券の基本的な柱の一つになるだろう」。
保険会社は、まず、工場が「ハッキング」されて食料品の汚染や火災の原因になるというような、破滅的なシナリオを考える。「リスクは途方もない強度かもしれません。人身被害も有り得ます。今後、業界はこの点について良く考える必要があるでしょう」とイスコクスの加入担当者アトスリド‐マリ・ピルソンは予測する。
その観点では、「リスクがより良く理解されてモデル化される条件の下で、再保険のもっと精巧な形態が出現するでしょう。大切なのは、顧客ポートフォリオの最も重要な部分に影響する『破滅的』な種類のリスクから、保険会社を守ることです」とディディエ・パルソワルは言う。アリアンズ・フランスの財産責任保険技術担当のフランソワ・ネデによれば「サイバーリスクに関連する民事上の責任の保証を義務付けることは、これらのリスクの相互扶助を可能にします。結局はこれは良いことでしょう」。
######
日本でもたまに話題になるけど、こういう話は具体的にどのような事態を想定しているのか、今のところ見えにくい。例えば、多分、「炎上保険」なんかでは、炎上の後始末や、ネット上のアホどもを訴追するための費用なんかが賄われるんだと思うけど。
折しも昨夜はWBCでホームランのボールをキャッチしたとかいう少年が写真を撮られてデマも含めて大炎上していたらしい。ツイッターもだし、マスコミもだし、こういう事態に保険があったとして、どういう防御を保険会社が講じてくれるのか。被害額の算定とか難しい気もする。そのうち個人向け炎上保険も必要になるだろう。
ウェブサイト、ハードウェア、IoT、ドメイン、オートメーション、自動運転…。相互接続されているシステムは全てサイバー攻撃の対象に成り得る。PwC社が2016年1月に発表した調査では、この新しい犯罪にかかる費用は世界で約4000億ドル(3780億ユーロ)に上る。大量ロボット化の急速な進展によっては、今後五年で2兆に達する可能性もあるとしている。
この新しいリスクが認知されるにつれて保険の需要も増し、大規模保険会社にとっては巨大な潜在市場が開けつつある。「現在は移行期間です。今のところまだサイバーリスクは特殊なものだと思われていますが、ほぼ指数関数的に拡大しています」フランス保険協会会長ベルナール・スピツ氏は言う。「サイバー保険についてアメリカとヨーロッパの市場は非常に差がついています」。
新しい規則
フランスの再保険会社であるSCOR(前の商業再保険協会)の見積もりによると「サイバー」保険の掛け金の額は2016年に30億ドル程度で、うち90%はアメリカである。2020年には100億ドルに達するとみられる。ヨーロッパは第二の市場であるが、売上高は遥かに小さく、現在1億5千万から2億ドル程度と見られている。
しかし、欧州連合がデジタルに対応するために設定した新しい規則は状況を変えるかもしれない。2018年5月24日から施行されるデータ保護一般規則(RGPD)では、機関、特に利用機関の下にある個人的なデータの流出について、企業が通知することを義務付けている。結果的に、この件に関する罰金は、協会の世界の売上高の4%に達すると見られる。
「アメリカでは、2003年以降、徐々に規制によって、個人データの窃盗や流出について企業が通知することを義務付けられ、基本的には、そのために市場が拡大しました」とSCORのサイバーリスク担当ディディエ・パルソワルは言う。「通知の費用と違反の場合の罰金に備えて、企業は保険を掛けたいと望みます。さらに、公表はサイバー攻撃を見えるようにします。この規制の価値は、拡大するこのリスクについての注意を増すことにあったのです」。
豊富な商品
この規制を踏み台にして保険業界には楽観的な予測が広まり、2020年にはヨーロッパでのサイバー保険市場が四倍、場合によっては五倍になり、10億ドルに達するとされている。
保険会社は商品を増やしている。フランスでは、ジェネラリが大企業向けのサイバー保険を提供しているが、3月8日(水)からは、中小企業に対するデジタル保護事業を開始する。
アリアンズのほうは、一般的な損害保険に付加する形でサイバーリスク保障を統合し、来月から商品化する。
多国籍企業、特に最もリスクのある業界(銀行・医療・大規模小売など)については、既に対策が進んでいるが、中小企業についてはまだ市場はほとんど開拓されていない。「フランスでサイバーリスクに対して保険をかけている中小企業は1%以下です。経営者たちの関心は高まっています。従って、わたしたちはこの方面でも調査をしていますが、まだ実際の購入はほとんどありません」とアクサ・フランスで企業の火災・事故・その他のリスクを担当するジャン‐リュック・モンタネは言う。サイバーリスク保障は2014年末に始まったが、顧客企業はまだ300に少し足りない。
「途方もない強度」
個人データを更に保護する法制のほかに、サイバー保険を離陸させる要因として企業のデジタル化がある。経済のロボット化や自動運転車は人的ミスによるリスクを減らす。同時にPwCによれば「サイバーリスクの保障は大部分の保険証券の基本的な柱の一つになるだろう」。
保険会社は、まず、工場が「ハッキング」されて食料品の汚染や火災の原因になるというような、破滅的なシナリオを考える。「リスクは途方もない強度かもしれません。人身被害も有り得ます。今後、業界はこの点について良く考える必要があるでしょう」とイスコクスの加入担当者アトスリド‐マリ・ピルソンは予測する。
その観点では、「リスクがより良く理解されてモデル化される条件の下で、再保険のもっと精巧な形態が出現するでしょう。大切なのは、顧客ポートフォリオの最も重要な部分に影響する『破滅的』な種類のリスクから、保険会社を守ることです」とディディエ・パルソワルは言う。アリアンズ・フランスの財産責任保険技術担当のフランソワ・ネデによれば「サイバーリスクに関連する民事上の責任の保証を義務付けることは、これらのリスクの相互扶助を可能にします。結局はこれは良いことでしょう」。
######
日本でもたまに話題になるけど、こういう話は具体的にどのような事態を想定しているのか、今のところ見えにくい。例えば、多分、「炎上保険」なんかでは、炎上の後始末や、ネット上のアホどもを訴追するための費用なんかが賄われるんだと思うけど。
折しも昨夜はWBCでホームランのボールをキャッチしたとかいう少年が写真を撮られてデマも含めて大炎上していたらしい。ツイッターもだし、マスコミもだし、こういう事態に保険があったとして、どういう防御を保険会社が講じてくれるのか。被害額の算定とか難しい気もする。そのうち個人向け炎上保険も必要になるだろう。
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